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東京都板橋区常盤台四丁目34ー2 峰岸ビル2階
※急な階段のみ、エレベーターのない2階の診療所となります。

不眠症

不眠症とは

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眠ろうと思ってベッドに入ったけれど、なかなか寝付けない。そのような経験は多くの人がお持ちかと思います。眠れなかったとしても、それが一時的なことであり、翌日にはぐっすり眠れたのならば問題はありません。しかし、わが国では、成人の約5人に1人は何らかの睡眠障害を有していると言われています。

眠れない状況が慢性的に続き、日中に眠気やだるさがおそってくる。集中力が低下して仕事や家事がはかどらない。そのような悪影響が生じている睡眠障害が「不眠症」です。

不眠症の背後には、高血圧や糖尿病などの生活習慣病が潜んでいることもあります。「眠れない」ということは、何らかの危険信号を身体がうったえているとも言えるのです。

不眠症のタイプ

入眠障害 中途覚醒 早朝覚醒 熟眠障害

入眠障害

寝つきが悪く、ベッドに入ってから長時間(30分~1時間以上)が経過しても睡眠できないタイプであり、心配事やストレスによって起こりやすくなります。ただし、一度寝ついてしまえば、朝まで眠れることが多いようです。不眠症の中では最もよく見られます。

中途覚醒

寝つきは問題ないのだけれど、寝ている途中で目が覚めてしまい、その後は眠れなくなってしまうタイプです。十分な睡眠時間を確保できないため、熟睡感が得られません。

早朝覚醒

寝つきはよく、すぐに眠れるのだけれど、朝早くに目が覚めると、そのまま眠れなくなってしまうタイプです。うつ病の患者さんや高齢者の方によく見られます。

熟眠障害

十分な睡眠をとっているけれど、その眠りが浅いため、目覚めたときの熟睡感が乏しいタイプです。

不眠症の原因

生活リズムの乱れ ストレス 身体疾患 精神的な疾患 薬物や刺激物 不適切な睡眠環境 など

生活リズムの乱れ

仕事の就業時間がまちまちで、夜勤も多い。時差のある海外への出張が多い。そのような原因で体内リズムが乱れると、不眠症になりやすくなります。

ストレス

ストレスや緊張が続くと、快眠できなくなりがちです。神経質で生真面目な性格の人はストレスを強く感じ、不眠にこだわりやすく、不眠症になりやすいようです。

身体疾患

不眠症の背後には、様々な疾患が潜んでいることもあります。特に強く指摘されているのは、高血圧や糖尿病などの生活習慣病です。例えば高血圧の場合、交感神経が興奮しているため、睡眠が妨げられます。糖尿病ならば、高血糖に伴う頻尿、神経障害による痺れなどで眠れなくなるのです。

また、呼吸器疾患や腎臓病、前立腺肥大、関節リウマチ、アレルギー疾患、脳梗塞なども睡眠を阻害します。

このようなケースの方は、まず身体疾患の治療を行うことが重要です。原疾患が解消すれば、睡眠障害もおのずと消失します。

精神的な疾患

神経症やうつ病、統合失調症などの精神的疾患によっても、睡眠障害が起こります。近年は、うつ病に罹患する人が増えています。単なる不眠だと放置せず、専門医を受診することも大切でしょう。

薬物や刺激物

降圧剤や甲状腺製剤、抗がん剤などによって不眠となるケースもあります。抗ヒスタミン薬は、日中に眠気が起こることが知られています。

また、コーヒーや紅茶などに含まれるカフェイン、タバコに含まれるニコチンなどには覚醒作用があり、快眠を妨げます。

不適切な睡眠環境

騒音や光が気になって眠れないこともあります。

不眠症の治療

不眠症を治療する際には、不眠の原因となっている精神的な疾患や身体的疾患、生活リズムの乱れなどを改善することが重要です。その上で、薬物療法などを行っていきます。

非薬物療法

生活習慣の改善による治療方法です。室温や部屋の明るさを調整して睡眠しやすい環境をつくる。音楽や読書などリラックスできる時間をもつ。食事は寝る4時間くらい前に済ませる。入浴は1~2時間まえに済ませ、温まった身体を適度にクールダウンする。毎朝、朝日を浴びて正確な体内時間を設定する。このような対策が効果的です。

お仕事などの関係で不規則な生活(夜勤など)を送らざるを得ない方もいらっしゃいますので、対応が難しいこともあります。当院では、患者さんの生活習慣をお伺いし、様々な条件の中でどのような対策がとれるのか考えていきましょう。

薬物療法

不眠のタイプによって睡眠導入剤のタイプも変わってきます。寝つきが悪い、夜中に起きてしまう、早朝に目が覚める、などの症例に応じて、相応しい睡眠薬が処方されます。また、抗うつ薬や抗不安薬、抗精神疾患薬などが使用されることもあります。

薬についてはお酒と一緒に飲むのは勧められません。睡眠薬を服用したときは、30分以内には寝床につくようにしましょう。

なお、継続的に服用していた睡眠薬をいきなり中止すると、リバウンドで不眠が悪化することがあります(反跳性不眠)。医師との相談に基づいて、少しずつやめるようにしましょう。

医療概要

診療科目
精神科・心療内科・内科
院 長
徳山(精神保健指定医/精神科専門医・指導医/日本医師会認定産業医/臨床研修指導医)
住 所
〒174-0071
東京都板橋区常盤台四丁目34ー2 峰岸ビル2階
※急な階段のみ、エレベーターのない2階の診療所となります。
最寄駅
東武東上線 上板橋駅 徒歩1分
TEL
03-5920-5560
休診日
水曜日・木曜日・日曜・祝日
  
診療時間 日祝
10:00~13:30
15:00~19:00

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※予約可能時間は異なります。
当院は完全予約制です。初診は電話にて予約をお取りください。