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〒174-0071 
東京都板橋区常盤台四丁目34ー2 峰岸ビル2階
※急な階段のみ、エレベーターのない2階の診療所となります。

うつ病

うつ病とは

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憂鬱な気分を主とする症状が2週間以上つづく精神疾患です。大抵、つらい体験などをした際に気分が落ち込んだり、憂鬱になったりします。憂鬱になることは人間にそなわった、自然な感情です。それが2週間以上つづき、普段なら楽しめることがあっても楽しめなくなってしまった状態のことをいいます。

うつ病は、こうした状態が長く続き、日常生活に支障を来たすような場合を意味し、治療が必要となります。有病率が高く、日本人の5~10%の方が、一生涯のうちに一度は罹患すると言われています。

医療現場では、ごくありふれた疾患です。しかし、うつ病に対する世間の理解はいまだに十分とは言えません。ご自身の性格の問題だと考え、一人で抱え込んでいる方も多くいらっしゃいます。追いつめられると、自分さえいなくなれば、、という考えがよぎってくるものです。人間なら誰でもうつ病になりますし、好きこのんでうつ病になれるものでもありません。うつ病は自分のできる範囲を超えてがんばりすぎた結果に至る病気だと思います。うつ病を治療してご本人がもともとの元気な状態にもどっていくことはご本人のためでも、ご家族のためでも、社会のためでもあると思います。

うつ病の分類

身体因性(外因性) 内因性 生活環境因性(心因性)

身体因性

●身体因性うつ病とは
アルツハイマー型認知症のような脳の疾患、甲状腺機能低下症のような身体疾患、貧血、副腎皮質ステロイドなどの薬剤が原因で引き起こされるうつ病です。

内因性

●内因性うつ病とは
典型的なうつ病であり、通常は抗うつ薬の服用が効果的とされています。治療しなくても、若年者は一定期間内に良くなることが多いと言われています。ただし、ご本人の苦しみや自殺の危険などを考えると、早く治療した方がよいことは言うまでもありません。

心因性

●心因性うつ病とは
性格や環境がうつ状態に強く関係している疾患です。性格に起因する場合を抑うつ神経症(神経症性抑うつ)、環境の影響が強い場合を反応性うつ病と呼ぶこともあります。

うつ病の主な症状

自分で感じる症状

憂鬱 気分が重い 悲しい 不安である イライラする 元気が出ない 集中力がない 好きなこともやりたくない 細かいことが気になる 悪いことをしたかのように感じて自分を責める 物事を悪い方へ考える 死にたくなる 眠れない など

周囲から見ても分かる症状

表情が暗い 涙もろい 反応が遅い 落ち着かない 飲酒量が増える など

身体に出現する症状

食欲がない 身体がだるい 疲れやすい 性欲がない 頭痛 肩こり 動悸 胃の不快感 便秘がち めまい 口がかわく など

うつ病の原因

うつ病の原因は患者さんによって様々です。一般的には、脳内の神経伝達物質のはたらきが悪くなるのに加え、ストレスや身体疾患、環境変化などの要因が絡み合って発病すると考えられています。

脳内の神経伝達物質が上手く機能しないため、物事を否定的に捉えたり、自分を過度に責めたりするようになります。その結果、普段ならば乗り越えられるようなストレスを重圧に感じ、うつ状態が悪化するという悪循環に陥ります。

このような状態になったときは、一人で悩まず、お早めに専門医までご相談ください。早期に診断を受け、早期に治療を行うほど、回復も早いと言われています。

うつ病治療の留意点

現在のうつ病治療は、①休養と環境調整、②薬物療法、③精神療法、の3つの柱が中心だとされており、「うつ病はこころの風邪。早く薬をのんで休養を取りましょう」との啓発活動が為されたこともありました。

しかし、最も考えなくてはいけない「こころの問題」を軽視してはなりません。安易に薬物を投与するだけでは、根本的な問題は解決しないのです。

当院の治療方針

身体疾患などが原因となっていないか検討します
まず初めに、身体疾患や薬剤がうつ状態の原因となっていないか、うつ状態に悪影響を及ぼしていないかを検討いたします。そして、もし可能であれば、身体疾患の治療や薬剤の中止・変更を考慮します。うつ状態が重症であったならば、抗うつ薬療法を併用します。

うつ病の精神療法

ご本人の経験のなかで今どんなことが負担になっているか探していきます。
環境によるストレスが大きい場合は、調整可能かどうかを検討します。いま抱えている困難にうまく適応できず、うつ状態になっている場合は、精神療法を考えていきます。過去にうまくいった場面はご本人の乗り越えていく力を教えてくれますから、こちらも一緒に振り返ります。

抗うつ薬療法の必要性を考えます

身体疾患や薬剤が関係しておらず、うつ状態が大うつ病エピソードの基準を満たす場合には、薬に対するご本人のお気持ちを伺い、処方していくか検討します。
また、躁うつ病のうつ状態では、原則として抗うつ薬を用いず、気分安定薬に分類される薬剤の方が効果が実証されているためそちらを処方します。

うつ病の薬物療法

抗うつ薬には、SSRI(選択的セロトニン再取込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取込み阻害薬)といったものから、三環系抗うつ薬など、いくつかのグループがあり、抗うつ薬のほかにも、症状に合わせて抗不安薬や睡眠導入剤なども使われます。

どの薬が効くのかは、患者さんによって異なります。また、同じ患者さんであっても、病気がどの段階にあるのかなどによって薬の中身は変わってきます。

医療概要

診療科目
精神科・心療内科・内科
院 長
徳山(精神保健指定医/精神科専門医・指導医/日本医師会認定産業医/臨床研修指導医)
住 所
〒174-0071
東京都板橋区常盤台四丁目34ー2 峰岸ビル2階
※急な階段のみ、エレベーターのない2階の診療所となります。
最寄駅
東武東上線 上板橋駅 徒歩1分
TEL
03-5920-5560
休診日
水曜日・木曜日・日曜・祝日
  
診療時間 日祝
10:00~13:30
15:00~19:00

※最終受付は終了30分前となります。
※予約可能時間は異なります。
当院は完全予約制です。初診は電話にて予約をお取りください。